バルプロ酸ナトリウム

デパケン、デパケンR、セレニカR  GABA分解酵素活性阻害

各種てんかん(小発作、焦点発作、精神運動発作、混合発作)
てんかんに伴う性格行動障害(不機嫌、易怒性)
躁病・躁鬱病の躁状態
片頭痛発作の発症抑制

重篤な肝障害、尿素サイクル異常症、(妊婦・妊娠可能性)

全身発作の第一選択薬。欠神発作、部分発作にも。
高アンモニア血症、中毒性表皮壊死
眠気、振戦、体重増加
R錠はゴーストピルが糞便中に排泄されることがある。
カルニチン低下→アンモニア高値でエルカルチンFF

併用禁忌
カルバペネム系抗生物質、オラペネム小児用細粒

併用注意
バルビツール散系、フェニトイン、カルバマゼピン、エトクスシミド、アミトリプチリン、ノルトリプチリン、クロバザム、ラモトリギン

デパケン錠 100㎎錠、200㎎錠
400~1200㎎ を1日2~3回 ( 片頭痛 : 400~800㎎を1日2~3回で 1,000㎎を超えない )

デパケンR錠 100㎎錠、200㎎錠
400~1200㎎を1日1~2回 ( 片頭痛 : 400~800㎎を1日1~2回 1,000㎎を超えない )

セレニカR錠 200㎎錠、400㎎錠
バルプロ酸ナトリウムとして400~1200㎎を1日1回   ( 片頭痛 : 400~800㎎を1日1回 1,000㎎を超えない )

CYP3A4

本剤の投与により脳内GABA濃度、ドパミン濃度の上昇とともに、セロトニン代謝が促進されることが認められている。
これらの事実から、本剤の抗てんかん作用は神経伝達物質の作用を介した脳内の抑制系の賦活作用に基づくと推定されている。
抗躁作用および片頭痛発作の発症抑制作用についてもGABA神経伝達促進作用が寄与している可能性が考えられている。