抗不安薬 TIPS

全般:急性狭隅角緑内障、重症筋無力症、呼吸機能も確認。
飲酒の回避、運転など回避。

デパス:エチゾラム
短時間作用(6時間以内)・高力価
0.25㎎錠、0.5㎎錠、1㎎錠:神経症・うつ は3㎎ 分3、心身症、筋収縮性頭痛などは1.5㎎ 分3
筋緊張性頭痛など、依存・耐性のため屯用が原則。

リーゼ:クロチアゼパム
短時間作用(6時間以内)・低力価
5㎎錠、10㎎錠:15~30㎎ 分3

ソラナックス・コンスタン:アルプラゾラム
中間作用型(12~24時間以内)・高力価 (立ち上がりも早く効果もはっきりしていて、パニック障害にも使われている)
0.4㎎錠、0.8㎎錠:1.2㎎ 分3、Max2.4㎎ (高齢者1.2)
併用禁忌: HIVプロテアーゼ阻害剤

レキソタン・セニラン:ブロマゼパム
中間作用(12~24時間以内)・中力価
半減期20時間。強迫性障害の不安に用いられる。
できるだけ5㎎錠は控える。
1㎎錠、2㎎錠、5㎎錠:神経症…6~15㎎ 分2または分3、心身症…3~6㎎ 分2または分3

ワイパックス:ロラゼパム
中間作用型(12~24時間以内) ・高力価
半減期は12時間 躁病や統失の興奮や不穏当にも使われるが、逆に抑制が利かなかくなる脱抑制を生じることがある。
0.5㎎錠、1㎎錠:1~3㎎ 分2または分3

セパゾン:クロキサゾラム
長時間作用(24時間以上)・中力価
半減期11-21時間
1㎎錠、2㎎錠:3~12㎎ 分3

セルシン・ホリゾン:ジアゼパム
長時間作用(24時間以上)・中力価
半減期45時間。活性代謝物は100時間を超える半減期。
作用が遷延した場合は、拮抗薬フルマゼニルが有効。
重度の不安発作には静注有効。てんかんの重積発作にも。
アルコール依存症やBZ依存に対して、ジアゼパムに置換して漸減すると離脱しにくい。
2㎎錠、5㎎錠、10㎎錠:1回 2~5㎎を2回~4回。(外来はMax15)
併用禁忌: リトナビル

メイラックス:ロフラゼプ酸エチル
超長時間作用(90時間以上)・高力価
半減期 110~122時間。立ち上がりも早い。
1㎎錠、2㎎錠:2㎎ 分1または分2

セディール:タンドスピロンクエン酸塩
セロトニン作動薬
半減期 1.2~1.4時間。BZのようなSEはないが、効果ははっきりしない。
2~3週間継続してようやく効果があるので、屯用ではなく毎日服用と説明。
5㎎錠、10㎎錠、20㎎錠:30㎎錠 分3 (MAX60)
★セロトニン5-HT1A自己受容体に部分アゴニストとして作用し、一時的にセロトニンの合成及び放出を抑制。タンドスピロンの反復投与により自己受容体が脱感作。
脱感作が続くと自己受容体がダウンレギュレーションを起こし、自己受容体数が正常な数まで減少する結果結果、セロトニンの抑制が解除される。