全般
Ⅰ型:入院を要する躁を伴う。Ⅱ型:うつと軽躁。
予防効果が期待される薬物
・ 気分安定薬:リチウム、ラモトリギン、バルプロ酸、カルバマゼピン
・ 非定型抗精神病薬:オランザピン(DM・体重増加)、アリピプラゾール(アカシジア・不眠)、クエチアピン
など。
SEは多いが効果の確かなリチウムから開始。自殺予防効果もある。
【 GL 】
躁状態:中等症以上はリチウムと非定型抗精神病薬と併用。軽症はリチウム単剤→バルプロ酸単剤、非定型抗精神病薬単剤あるいは両者併用。
鬱状態:クエチアピン、リチウム、オランザピン、ラモトリギン
維持療法:リチウム単剤。→ラモトリギン、バルプロ酸、非定型抗精神病薬の単剤あるいは併用
リーマス:炭酸リチウム
双極性障害に対する予防効果が確立して歴史が長い。自殺予防効果もあり、維持療法の1st。
SEが多く、安全域が狭い。
てんかん等の脳波異常、重篤な心疾患、リチウムの体内貯留を起こしやすい状態(腎障害、衰弱又は脱水状態、発熱・発汗または下痢を伴う疾患、食塩制限患者)
中毒症状:多飲、多尿、ふらつき、失調、嘔吐、意識障害
降圧薬・消炎鎮痛剤との相互作用でSEが出現しやすくなる。
① 躁病及び躁うつ病の躁状態。
ビブレッソ:クエチアピンフマル酸塩
双極性障害のうつ状態に最も推奨される。眠気多い。
適応があるのは徐放錠のみ。
昏睡状態、バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制薬の強い影響下、糖尿病、糖尿病の既往歴
併用禁忌:アドレナリン
① 双極性障害におけるうつ症状の改善
食後に服用すると徐放性が失われる。(クエチアピンでも多少はあるが、徐放なので影響がおおきいのではないか):1日1回 就寝前、食後2時間以上あける。