グリーン

グリーンという言葉がよく使われるようになった。

どういう意味で使われるのか。

エコという意味合いで使われたりしている。
エコはエコロジーとエコノミーのエコ。
生態学と経済なので、地球環境の保全と経済の両立を意識した言葉。
節約という意味ではない。
エコの目的のためには、費用がかかることもある。
省エネとも違う。省エネは目的のための手段かもしれない。

グリーンは森の資源を守るという意味で、紙の節約や古紙の利用などの活動を指すらしい。
自然環境を守るという意味では同じ。

グリーン購入というのもある。
「製品やサービスを購入する際に、環境を考慮して、必要性をよく考え、環境への負荷ができるだけ少ないものを選んで購入すること。」

グリーン社会という言葉、ある総理が読んだ原稿にあった言葉。
調べてみると、
「政府は2050年にカーボンニュートラル・脱炭素社会の実現を目指す方針を2020年10月に宣言した。同年12月には「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を策定。「経済成長の制約」という温暖化への従来の発想を転換し、「成長の機会」と捉えて産業構造に変革をもたらす姿勢を打ち出している。」
炭素生産性という尺度があり、これは、非常にシンプルな概念。より少ないCO2でより多くの収益をという発想、とのこと。

カーボンニュートラル・脱炭素社会

最近、行政関係で使われるグリーンとは、このことのようだ。

でも、地球のカーボンは総じてニュートラルなはず。
今日の私のCは明日はCO2かもしれないし、メタンかもしれない。

だが、ここでいうカーボンとはCO2のこと。

人工的に排出するCO2と 植物などにより吸収されるCO2のつり合いが取れて、CO2が増えない状態。

ここでグリーンとつながる。

温暖化対策

なんでCO2をターゲットにするのか?

温暖化を起こしている悪の根源がCO2 増加だから、という大前提のため。

CO2 を減らせば温暖化は止まる?

定性的にCO2増加は温室効果により温暖化を促進させる。
歴史を見てみると、石炭紀は1年中湿潤な熱帯気候だったらしい。
植物が発達し、大量のCO2が吸収された。しかしリグニンを分解できる菌類が十分に進化しておらず、吸収された炭素の多くが大気中に還元されずに石炭化していったため、大気中のCO2濃度が激減。
対して酸素濃度は当然上昇し動物の大型化が可能になったらしく、全長45cmの巨大ウミサソリ(メガラクネ)や翼長70cmの巨大オオトンボ(メガネウラ)などが生息していた。
しかし、CO2が激減したことが、寒冷化と氷河の発達、ひいてはその後の氷河時代の一因となったとのこと。
なので、CO2濃度が地球の気候に影響することは事実だろうと考える。

しかし、気候の温度を支配するのは、一番大きな温室効果ガスを持つ水蒸気。

定量的にCO2を減らせばどれだけの効果があるのかはわかっていないと思う。

なにが言いたいかというと、CO2を減らす努力は必要だろうけど、
既に温暖化傾向にあるのならば、
 水蒸気の正のフィードバックを止めるだけの力があるのか?
 海水温の上昇によって吐き出されるCO2に対抗できる量が減らせるのか?

CO2排出が目安にしやすい、商売、ビックビジネスにしやすい。
CO2排出権とか。
グレタさん、痛々しかったし。

エコバッグみたいに名前にエコをつけて、買い物カバンを売ってるのと根っこは同じかも。
エコバッグはグリーンウォッシュといわれているので少し違うか。

温室効果ガスにとらわれすぎて、牛や羊のゲップまで対策しようというのはどうなんだろう。
牛のゲップに含まれるメタンの方が、バス・タクシーの排ガスより温室効果ガス効果は大きいらしい。
だとしても、どうかしてる。
温室効果ガスで何か対策をやればお金になる。

省エネに向かうことは良いことなので、巨大なマネーゲームに巻き込まれるのも本質を見失わなければありかもしれない。
政府も分かったうえで、この流れに乗じて、電気自動車を普及させるとか原発を復活させるとか思惑があるのだろうと思う。
最重点は水素エネルギーと考えられているみたいで、原発推進もそれに関連していると思われる。

CO2やメタンを分解する技術はすでにある。
それを強力に推し進めたらよいのに、何故か声が小さい。
そんな技術が実用化されたら、このビッグマネーゲームは終わってしまいます。

排熱対策

これについてはあまり問題にされない。

でも、関係なくはないと思う。
CO2減らしたい方々は、CO2の温室効果がなければ自然に放射できるもの、と言われる。

でも、人工的に生み出した熱だから不自然なのには変わりない。

原発の熱効率は3割程度で、電力会社のいうところの原発の大きなパワーの7割が熱として排出されていることになるらしい。
CO2減らしたい方々は、太陽光エネルギーに比べたら無視できる程度、と言われる。
それを言ったら、海から排出されるCO2濃度に比べたら、人工的に排出するCO2は微々たるもの、にならないか?
海水温が1度あがったら、排出節約の努力なんて、文字通り水の泡。

原発は海に排水を放出する。これで海水温は上昇するのでCO2は排出していることになる。
クリーンでもグリーンでもない。
(原発に費用をかけるくらいなら、核融合の費用をかけてほしい)

温暖化の警告でよく使われる、氷河が海に落ちていく映像があるが、CO2的にはあれでかなりの量が海に吸収されることになる。
アマゾンの森林の吸収するCO2より多いとか。
そのことには触れずにCO2濃度増加が招いた結果ということだけを強調する。

CO2は複雑。

排熱対策も考えないと嘘。

温暖化したら起きると思われる問題に直接に対策した方が現実的かも。

永久凍土暴露による未知ウイルス拡散による感染症なんかかなりやばい。
mRNAワクチン技術の更なる技術向上を期待します。