リピディル、トライコア フィブラート系
高脂血症(家族性含む)
総コレステロールのみが高い高脂血症(IIa型)に対して第一選択薬とはしない
カイロミクロンが高い高脂血症(I型)に対する効果は検討されていない
肝障害のある患者:肝障害を悪化させることがある
血清クレアチニン値が2.5mg/dL以上又はクレアチニンクリアランスが40mL/min未満の腎機能障害のある患者:横紋筋融解症があらわれることがある
胆のう疾患のある患者:胆石形成が報告されている
妊婦又は妊娠している可能性のある女性,授乳婦
腎機能、筋肉痛、CK値、尿(色)、肝機能。
横紋筋融解症への注意。
腎機能低下患者へのスタチン併用は横紋筋融解症があらわれやすい。
併用注意
ワルファリン: 抗凝血剤の作用を増強 。
スタチン: 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい 。
SU剤: 血糖降下作用増強 。
陰イオン交換樹脂剤(コレスチラミン) : 吸収遅延 。
シクロスポリン: 腎機能への影響増大
DM患者の網膜症や腎症の進行を抑制する可能性あり。DMに付随する足切断も抑制する可能性がある。
( 動脈硬化の独立した危険因子とされコレステロールの一種リポプロテイン(a)を低下させる作用)
53.3㎎錠、80㎎錠( 本剤53.3㎎及び80㎎は,微粉化フェノフィブラートカプセル製剤67㎎及び100㎎と生物学的に同等 )
1日1回服用。 1日160㎎を超える用量は服用しない 。
1. 総コレステロール及びトリグリセライドの両方が高い高脂血症(IIb及びIII型)には,1日投与量を106.6㎎より開始 。 より高い治療目標値を設定する必要のある場合には1日投与量を159.9㎎〜160㎎ 。
2. トリグリセライドのみが高い高脂血症(IV及びV型)には1日投与量を53.3㎎より開始 。
核内受容体 peroxisome proliferator-activated receptor α(PPARα)を活性化して種々の蛋白質の発現を調節することにより脂質代謝を総合的に改善させ,血清コレステロール濃度と血清トリグリセライド濃度を低下させるとともに,血清HDLコレステロールを上昇させる 。
PPARαは肝臓や褐色脂肪組織,心臓,腎臓で強く発現しており、遊離脂肪酸などを生理的なリガンドとして活性化され、血中トリグリセリド濃度の低下などを導く。外因性リガンドとしてはベザフィブラート,クロフィブラートなどのいわゆるフィブラート系の薬物がある。標的遺伝子のほとんどは脂質代謝関連の遺伝子であり、高トリグリセリド血症改善薬の主要な標的となっている。