認知症治療薬 TIPS

コリンエステラーゼ阻害薬(ChEI)
アルツハイマー型認知症の病態にアセチルコリンが重要。
NMDA受容体拮抗薬
グルタミン酸神経毒仮説に基づく、NMDA受容体のアンタゴニスト。
持続的な低濃度のグルタミン酸刺激による神経毒性に対して抑制的に作用する。

ドネペジル:アリセプト
アセチルコリンエステラーゼに対し、ブチリルコリンエステラーゼより約1100倍強い阻害作用。
半減期は70-80時間と長く、1日1回。
食思不振、悪心・嘔吐、下痢などが多い。

ガランタミン:レミニール
ChE阻害作用以外に、
ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)のアセチ ルコリン結合部位と異なる部位に結合し,アロステリ ック活性化リガンド(APL)として作用することでnAChRの感受性を増強しnAChR に対するアセチルコリン(ACh)の作用を増強させる(APL 作用) 。
認知症の中核症状に対して有意な改善効果があるが1日2回の服用。

リバスチグミン:リバスタッチ
AChEとBuChEの両者を阻害する二重阻害作用。
AChEとの結合の分離が遅く効果の持続が長い。

メマンチン:メマリー
NMDA受容体の低親和性非競合性電位依存性のアンタゴニスト。
めまい感、頭痛、便秘、眠気
ChEIと併用できる。