ハピネス薬局

潰瘍性大腸炎

リアルダ

持田の説明

1日1回の服用でよい、メサラジン。ペンタサ・アサコールは3回。

アザチオプリンは併用注意。(3剤とも)

pH依存型メサラジン放出調節製剤で、アサコール同様、コーティングに特徴。新技術MMX(Multi Matrix system)。

時間依存型のペンタサは徐々に崩壊して顆粒が拡がって行く。

全大腸炎型、左側大腸炎型、直腸炎型いずれにも効果が高い。

潰瘍性大腸炎の診断と治療

広島市民病院内科 國弘真己部長

炎症性腸疾患にはいろいろあるので、まず鑑別診断を行う。(ガイドライン紹介)

二大疾患として、クローン病と潰瘍性大腸炎。

潰瘍性大腸炎には遺伝、免疫、腸内細菌などの環境が関与。食事はあまり関係ない。

クローン病では、食事の影響が認められ、絶食すると改善する。

腸管内は生体外。外の環境と内部を仕切る腸上皮と免疫応答や細菌などの環境が入り混じる。

潰瘍性は下血、クローン病は下痢。

潰瘍性は、全周性連続性(輪切りにすると腸管の輪が全部炎症)の配列に規則性がない糜爛。肛門直腸境界を起点に徐々に連続して拡がる。

まれに右側部というのもあるが、結局は全大腸炎型のことでは?

クローンでは連続性がない。縦走潰瘍で、腸管の一部に縦に炎症がみられる。外観は多彩で、敷石型、竹の節、十二指腸に縦にしわのあるノッチ様陥没など。

潰瘍性は原因が一つでないようで、TNF-αが奏功しにくい。クローンの治療では非常に有効。

5-ASAではアレルギーが見られる。(下痢、発熱、倦怠感、咳嗽)

サラゾピリンにはアザルフィジンにみられるように免疫抑制作用があるので、アレルギー防止で5-ASAを減量して併用することがある。

白血球除去は有効だが、高価で時間がかかり、即効性もない。

ステロイドは即効性があるが、脱ステロイドを図らなければならないし、高齢者ではニューモシスチス肺炎が心配されるのでバクタ、骨粗鬆症の予防のために、ビスホスホネート。

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