県立広島病院 緩和ケアチーム 笠原庸子
基本的に病院の緩和ケアの立場から、在宅へ帰る場合のかかりつけ薬剤師を対象として意識された内容。
しかしながら痛みのアセスメントという点では参考になることも。
痛みの強さ。Numerical Rating Scale(NRS):症状が全くない時を0、これ以上ひどい症状が考えられない時を10とするなど。Maxの10の定義が医療者で異なると数値がずれてくるので揃える。今までで経験した痛みのMAXを10とする人もいる。
麻薬という言葉に抵抗がある人もいるので注意。決してこれで終わりではない。WHO3段階除痛ラダーも2段階の弱オピオイド(コデイン、トラマドール)は省略して、3段階の強オピオイドに移行するのが普通。
血中濃度と薬理作用の関係では、鎮痛無効域から便秘が始まり、そして、嘔気。有効域の上限で眠気。大容量で呼吸抑制が起きるが、まずない。
オピオイドスイッチングは、3、2、1と覚える。モルヒネ3、オキシコドン2、フェンタニル(フェントス)1:デュロテップの端数とフェントスが対応している。
オキシからフェントスはなんらかの理由で内服が難しいなど。フェントスからオキシはあまりないが、一時的にフェントスにしていたのを戻す場合。フェントスの立ち上がりは遅いので、レスキューもきちんと用意して、朝貼るときにオキシも一緒に服用する。12時間から、むしろ24時間は効果発現に要する印象。
麻薬が高価であるため、十分な服用をしない人もいるので、それも考えてスイッチングするか、最近ではオキシコドンの錠剤でのジェネリックも出たのでその利用ができるように協力してほしいげな。ケッ
便秘のSE(OIC:オピオイド誘発性便秘)に対して、消化管の末梢オピオイド拮抗薬が承認された。これから使われると思われる。
後、ACP(Advance Care Plannning)の話など。