ハピネス薬局

パーキンソン病の薬物治療

新規ドパミンアゴニスト貼付剤 ニュープロパッチについて

大塚製薬株式会社 学術課 守山雄二

18mgが追加発売。
脂溶性で分子量が小さく経皮吸収に向く。
D1から5まで全てに作用し生理的なアゴニストで、24時間血中濃度が安定。
腎、肝ともOKで、肝の重度は慎重投与。
血中濃度は剥がせばスムーズに低下する。剥げたら、新しいものを貼る。
熱くなると血中濃度上昇するので注意。
シャワー  ○、風呂 ○、水泳 ×、分割 ×(切ってはだめ)
20~30秒押しておく。1分と指導してもよいくらい。端が剥げてくる。慣れると横着になるので、だんだん効きが悪くなったと思う原因としてありうる。

貼付剤の皮膚症状対策について

広島大学大学院 皮膚科学 田中暁生 准教授

表皮:バリア機能。角層(死んだ角化細胞)保湿、バリア
ランゲルハンス細胞が免疫に関与。抗原をリンパへ。(アレルギー性接触皮膚炎)
保湿によって角質のバリア機能アップしてアレルギー予防できる。
卵白によるIgEも下げる。皮膚の機能を良くしてから離乳を始めると良い。
高齢者:皮脂、角質の天然保湿因子、セラミドなどの細胞間質など低下。皮脂欠乏性湿疹
テープかぶれ:一次刺激性接触皮膚炎。アレルギーではない。初回から生じる。
湿疹かぶれ:アレルギー性接触皮膚炎。Ⅳ型。感作期間を経て反応。。PatchTest。金属アレルギーなど触れてないところも。
ニュープロパッチは刺激性とアレルギー性とどちらもありうる。アレルギーなら薬剤によるもので中止。
刺激なら保湿、貼付場所の変更。ステロイド外用など。(抗ヒスタミン剤の外用は無意味。内服はあり。) 1FTU:手のひら2枚分→顔

パーキンソン病の薬物治療について

県立広島病院 脳神経内科 時信弘 主任部長

症状:じっとしているときに振るえる。Pill-roling tremor(丸薬丸め運動)、便秘、不眠、RBD(REM Sleep Behavior Disorder)、うつ、アパシー、嗅覚障害。
突発性睡眠:疾患そのものと、ドパミンアゴニストで強調された病態。ドプスのみ運転注意がない。
wearing-off:神経終末が減少し、ドパミンを保持できなくなっている。
セレギリン:最近では初期から単剤で可。ジスキネジアには悪い(舞踏病に似ている)が、効いているので生活に支障がなければ継続。
薬剤性パーキンソニズム:パーキンソンの人はすぐに悪くなる。月単位で悪くなる場合は薬。静止時の振顫は少し、動作時、姿勢時の振顫。アカシジア、初期が両側性。L-DOPAが効かない。
ナウゼリンはOKだが、スルピリド、プリンペランはNG。CaANTも。(ミグシス)

ハピネス薬局082-299-3089広島市南区翠5-17-15
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