県立広島病院 脳心臓血管センター
循環器内科 三浦 文晴
県立広島病院 脳心臓血管センター
循環器内科 三浦 文晴
CRT:Cardiac Resynchronization Therapy。ペーシング
心臓の心室全体の同期を目的とする「両室ペースメーカ(CRT-P)』と除細動機能が加わった「CRT-D」の2種類
リードにより、心臓からの電気信号を検知して、それを機器に伝え、同時に心臓に必要な刺激を送る。
不整脈、虚血性心疾患、心不全の3つが代表。相互に関連がある。いずれの治療でもCRT-Dは選択肢。
完全左脚ブロックのある場合は抗不整脈剤の薬物療法は無効。
心不全の悪化により心房細動が起きる。
心房細動により、心不全悪化。
CRT-Dの適用。
中等度の心不全でもCRT-Dは改善が認められる。
慢性心不全のガイドラインではNYHAのⅡ以上でもLBBBがある場合はCRTは認められる。
NYHAⅠ度からβブロッカーを使用する。
洞調律不全の心不全には効果があるが心房細動のある場合は無効。
心不全の悪化を遅らせ予後改善。早期が効果的。
CRTにより心房細動が改善すればβブロッカーも使える。
根本的治療と言える。
再発するケースもある。
洞不全症候群には有効。
アブレーションで治らないのは除脈。年齢による。
リードレスペースメーカーというものもある。
右心室に1g程度のペースメーカーを設置。フックがあって心室に固定。
通常はリードで本体は鎖骨の当たりに埋めるので、こちらは本人も存在を意識しない。
日本人には効果が薄い。(だんだん効かなくなる)
慢性心房細動になったら、レートコントロールと抗凝固でよい?
脳梗塞のリスクが高い。持続性AFにならないようにする治療が必要。
実際にはDOACのおかげか脳梗塞や心不全の死因ではなく虚血性心疾患が多い。AFが原因。
アブレーション後3か月使用して中止。
持続性AFに移行するリスク
H: HT
A: AGENT
T: TIA Stroke
C: COPD
H: Heart Failure
Paroximal AF 7日以内
Persistent AF 3ケ月以内
Long Standing Persistent AF
HTなどでLVの拡張障害→LV圧↑→縦に伸長→静脈の拡張伸展(異常)
8割は肺静脈隔離で治る。
高周波のアブレーションは点をつないで焼いていく。手技の差も出やすい。
血管以外もできる。
CryoablationはCold。球を血管内に挿入し膨らませて密着させて液体Nで凍らせる。
出血せずに線維化が完了。血栓の心配も少ない。
手技の差もないが、血管のみ。