エレルサ・グラジアナは発売1年を経過した。2014のDAA開始以来患者の数は減っているので症例はやや少ない。
HCV-RNAジェノタイプ1b型のNS5 Y93H変異、L31変異にも強いが、ダブル耐性だと分が悪い。
ダグルインサ・スンベプラは多数に試したが、その無効例を新しい薬で試している。無効例では自然にはないP32欠損が認められ、逆にY93の変異が認められなくなっていた。
DAAそれぞれにメリットと弱点もある。
ハーボニー:循環器系の不安、腎機能、L31変異
ヴィキラックス:併用禁忌、ALT↑、Y93変異
エレルサ・グラジアナ:ALT↑、NS5Aのダブル耐性
新しいマヴィレットは、セロタイプ関係ないパンジェノタイプ。8W、リバビリンフリー、併用禁忌はあるが少ない。(アトルバスタチン)
Ⅱ型は、ソバルディ+リバビリン(貧血の原因)12W、ヴィキラックス+リバビリン16Wとマヴィレット8Wからの選択。リバビリンフリーが優位。
トリプルのジメンシーはSVR達成後の再発が多いことがわかり、事実上終了している。ヴィキラックスもマヴィレットに変わるので事実上終了。
代償性肝硬変ではマヴィレットも12WだがG2でもリバビリンフリー。
マヴィレットはP32欠損に弱い。だが、開発中のギリアドのものはP32欠損でも効いている。