ハピネス薬局

C型肝炎治療DAAS:MSD

熊田教授 (2017/12/15)

エレルサ・グラジアナは発売1年を経過した。2014のDAA開始以来患者の数は減っているので症例はやや少ない。
HCV-RNAジェノタイプ1b型のNS5 Y93H変異、L31変異にも強いが、ダブル耐性だと分が悪い。

ダグルインサ・スンベプラは多数に試したが、その無効例を新しい薬で試している。無効例では自然にはないP32欠損が認められ、逆にY93の変異が認められなくなっていた。

DAAそれぞれにメリットと弱点もある。

ハーボニー:循環器系の不安、腎機能、L31変異

ヴィキラックス:併用禁忌、ALT↑、Y93変異

エレルサ・グラジアナ:ALT↑、NS5Aのダブル耐性

新しいマヴィレットは、セロタイプ関係ないパンジェノタイプ。8W、リバビリンフリー、併用禁忌はあるが少ない。(アトルバスタチン)

Ⅱ型は、ソバルディ+リバビリン(貧血の原因)12W、ヴィキラックス+リバビリン16Wとマヴィレット8Wからの選択。リバビリンフリーが優位。

トリプルのジメンシーはSVR達成後の再発が多いことがわかり、事実上終了している。ヴィキラックスもマヴィレットに変わるので事実上終了。

代償性肝硬変ではマヴィレットも12WだがG2でもリバビリンフリー。

マヴィレットはP32欠損に弱い。だが、開発中のギリアドのものはP32欠損でも効いている。

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