アカルボース(グルコバイ)、ボグリボース(ベイスン)、ミグリトール(セイブル)とあり、インスリンに依らず高い効果が期待できるが、ミグリトールには特徴があるというのが納得できなかったので、メーカーに教えてもらった。
ミグリトールは小腸上部でのα-グルコシダーゼを阻害する一方、その約半量が小腸上部で吸収されるため、 小腸下部に移行するに従い薬効が弱まって糖質が消化・吸収されやすくなり,血糖上昇ピークの遅延が認められる。 →どれも血糖上昇を遅延させるのではないか?
小腸上部のK細胞からGIPの分泌を抑えるのも3つとも同じではないか?
ミグリトール自身、小腸で吸収される。そのため、60分後の血糖値の上昇を抑える力は強いが、120分後は劣る。
小腸下部では吸収されて少なくなっているため、糖の吸収を抑える力が弱い。そのため、未消化の糖質が大腸に行く量が少ない。
ポイントはここで、SEが少ないので小腸上部での効果がMAXになるように用量設定することができ、60分後の血糖値の上昇抑制を強くできる。
FMD(Flow Mediated Dilation)「血流依存性血管拡張反応」血管内皮機能評価は60分後の血糖値の上昇抑制と相関するらしい。
GLP-1分泌促進は、小腸下部のL細胞からなので、強いことにもなる。
GIPは脂肪蓄積作用があるため少ない方が良く、GLP-1は多いのが理想。
GLP-1作動薬との併用資料はないが、DPP-4阻害との併用によるGLP-1の増加は著明だった。
合剤を作りたいところだが、服用回数、服用時点の問題でできないらしい。三和はスイニー。
吸収されるので腎機能低下には注意が必要。
食後でもすぐなら大丈夫ともどこかに書いてあった。