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冬瓜子
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
冬瓜子 (トウガシ)

Latin Name
Benincasae Semen

基 原
ウリ科トウガンなどの種子

分 類
化痰薬 

中 医 学
清肺化痰・排膿

Benincasae Semen

用 途 等
循環器障害による浮腫

薬理作用
免疫賦活作用・抗腫瘍作用

能書・説明
冬瓜子トウガシ
『本草綱目』では李時珍の言として「冬瓜は、霜を経て後に皮上が粉を塗ったやうに白くなり、その子もやはり白い。故に白冬瓜と名付けて子を白瓜子といふ…冬瓜とはそのものが冬熟するからである…」と説明している。薬用とするよりも多くは食用としてその食べた残りの種子を乾燥して生薬とするのである。全体での使用量も少なく、中国からの輸入に依存している。基原種としてはトウガBenincasa cerifera Savi又はB. cerifera Savi forma emarginata K. Kimura et Sugiyamaである。熱帯アジア或いはインドが原産とされ、栽培される1年生の蔓性草本で茎の長さ6~7m、7~9月頃黄色の合弁花を葉腋より単生する。果実は瓜果で卵状楕円形、長円柱状及び球状を呈し、長さ30~60cm、径20~35cm、種子は多数。卵形~長卵形で、長さ10mm、幅約6mm、厚さ約2mm、淡黄白色で扁平である。既に『延喜式』には食用としての栽培が伝わるが食用としての利用が多い。わが国への渡来は古く『本草和名』には「白冬瓜―名冬瓜和名加毛宇利」とある。河北省、河南省、安徽省、江蘇省、浙江省での生産が多い。現在では早春に苗床に播種、高さ8~10cmに成育したとき、本畑に移植し、定植する。充分成熟した種子を採り出し、良く水洗いして日当たりの良い場所に出して乾燥する。消炎利尿薬、排膿薬とし、特に大黄牡丹皮湯には欠かせぬ生薬であり、虫垂炎に優れた効果があると言われる。
Benincasae Semen

 冬瓜子を含む漢方処方と配合量

33
大黄牡丹皮湯 
6

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