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天麻
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
天麻 (テンマ)

Latin Name
Gastrodiae Tuber

基 原
ラン科オニノヤガラの塊茎(通例は蒸したもの)

分 類
鎮痙薬 

中 医 学
去風鎮痙・通絡止痛

Gastrodiae Tuber

用 途 等
頭痛、めまい、ヒステリー、関節痛

薬理作用
鎮静作用・血小板凝集抑制作用・脂質過酸化抑制作用・インターフェロン誘起作用・マクロファージ活性化作用

能書・説明
天麻テンマ
『神農本草経』の上品には“赤”、『開宝本草』には“天麻”で収載されている。元来、地下部を“赤”と称していたとの記載もあるが、現今では専ら“天麻”と呼ばれている。天麻は眩暈、頭痛の要薬で、鎮静、鎮痙薬とし、ヒステリー、疼痛、リウマチなど膝・腰の痛みに応用され、漢方では虚証の冷え性で、烈しい頭痛、眩暈、悪心、煩悶があり、四肢が冷えて、安眠ができず、胃腸の虚弱者または高血圧症の頭痛、及び眩暈を主目標として配合される。山野の木陰に生える多年生の無葉ランで、葉緑素を含まない。地下には長楕円形或いは楕円形で、長さ10cm、径3.5cmのジャガイモに似た塊茎を作り、横に伸び、その中にナラタケ(中国では蜜環菌)の菌糸を入れて、その消化吸収から栄養を取る。茎は円柱状で直立し、高さ40~150cm、6~7月頃20~50花を総状花序に付ける。野生の天麻は貴州省の華節、遵乂地区、雲南省の昭通、四川省の古宋、陝西省、湖北省に見られるが多くは栽培されている。噛むと粘液状で、特異のにおいがあり、味は辛い。形が大きく、質は堅実で、断面は半透明で中空が無いものが良い。わが国では殆ど川天麻を輸入しているが、10年前に中国産の貴天麻が輸入され、唐天麻として市販された。しかし、これは馬鈴薯を蒸乾して調製した偽物であることが判明した。現在の流通の中では考えられないが、偽和物の流通に充分心すべき一例である。
Gastrodiae Tuber

 天麻を含む漢方処方と配合量

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半夏白朮天麻湯 
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