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栝楼仁
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
栝楼仁 (カロニン)

Latin Name
Trichosanthis Semen

基 原
ウリ科キカラスウリまたはオオカラスウリの種子

分 類
理気薬 

中 医 学
清熱化痰・利気通便

Trichosanthis Semen

用 途 等
心臓喘息、狭心症

薬理作用
抗消化性潰瘍作用・血小板機能抑制作用・アルコール代謝促進作用・免疫賦活作用・抗腫瘍作用

能書・説明
栝楼仁カロニン
『神農本草経』中品に“”の名で収載されており、果実、根が用いられた。張仲景は「胸痺で心、背にまで痛みが及び、亥唾し喘息するもの、及び結胸満痛を治すもの」と薬能を言及し、李時珍は「は古方では全部そのまま用いたが、後世では子(種子)と(果肉)とそれぞれ分けて用いている」と述べている。
生薬としての規定は中国、朝鮮半島に分布するTrichosanthes kirilowii Maximowicz、及び本邦に分布が多いキカラスウリT. kirilowii Maxim. var. japonicum(Miquel)Kitamura、オオカラスウリ・T. bracteata Voigtの種子を用いる事としている。原植物キカラスウリは本州、四国、九州に分布する多年生のつる性草本で長さは3~10mに達する。特に山野、人家付近の薮、宅地などの人家との共存が見られ、根元が半日陰状の適湿地を好み自生する。果実は液果で、球形、卵円形及び広楕円体、長さ約10cmになり、熟すと黄色となる。その中に黄褐色で長楕円形又は楕円形の黄褐色~淡黒褐色の種子を有する。赤い果実に目が注がれるカラスウリは夜開花し、昼間に開花するキカラスウリと区別される。冬、黄色に熟した果実を採集、一月くらい放置すると果皮が腐るから、これに米ぬかをまぶし、むしろに広げて乾燥する。外面暗赤色~赤褐色、切面は灰白色で光沢があり、形が整い、ふっくらして油性に富むものが良い。
Trichosanthis Semen

 栝楼仁を含む漢方処方と配合量

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柴陥湯 
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