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桑白皮
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
桑白皮 (ソウハクヒ)

Latin Name
Mori Cortex

基 原
クワ科マグワまたはその他同属植物の根皮

分 類
化痰薬 

中 医 学
瀉肺平喘・行水消腫

Mori Cortex

用 途 等
高血圧、糖尿病、咳嗽

薬理作用
鎮痛作用・抗炎症作用・鎮咳作用・インターフェロン誘起作用・血圧降下作用・血糖降下作用・酵素阻害作用・抗腫瘍作用

能書・説明
桑白皮ソウハクヒ
各方剤中での桑白皮は利水、去痰、鎮咳を主訴とする薬効を有する事を指摘し、桑白皮は「熱をもった炎症に良く、炎症性の浮腫、特に顔面や眼瞼の浮腫の治療に用い、利水作用もある。そして、気管、気管支に炎症をもち、気道の粘膜が充血膨張して痰のある時」と重要な配合意義を説いている。クワは中国、朝鮮半島を原産とする落葉高木、久葉とも称している。久は食う葉であり、蚕の食らう葉である即ち蚕葉の事を指し、“く”と“こ”とは通じ、“こ”は蚕の事の意であるとも言われる。高さ通常3~7m、稀に15mに達する高木で、4~6月、新枝の基部の葉腋に花柄を付けた黄緑色から淡黄緑色の尾状花序を出し、小形の花を開く。商品名として亳桑皮(安徽省・亳県産)、厳桑皮(浙江省・淳安産)、蘇北桑皮(江蘇省・蘇州、南通産)等が代表とされ、特に亳桑皮が品質が優れるとしている。日本でも養蚕の盛んだった長野県、群馬県、四国地方での生産もあったが、養蚕も減り、生薬としての生産はない。薬材としての収穫、調製は春・夏・秋の三季に渡り採集し(秋の落葉前或いは春の萌芽前に根を収穫)、新鮮なうちに泥および鬚根を取り、黄褐色のコルク層を剥離、皮部を縦に切り開き、木部を除去して乾燥する。『農業全書』では“茶”“楮”“漆”“桑”を有効性の多い四木として取り上げ、「桑は四木の一つにて、貴き物なり。凡て人世の重き物は衣食に過ぐる事なし。しかれば五穀に次ぐ物なり…」と必要性を説いている。
Mori Cortex

 桑白皮を含む漢方処方と配合量

90
清肺湯 
2
95
五虎湯 
3

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