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樸樕
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
樸樕 (ボクソク)

Latin Name
Quercus Cortex

基 原
ブナ科クヌギなどの樹皮

分 類
駆瘀血薬 

中 医 学
破瘀血

Quercus Cortex

用 途 等
化膿性疾患、打撲、循環障害 、下痢

薬理作用
昇圧作用・収歛作用

能書・説明
樸樕ボクソク
本州から沖縄及び朝鮮半島、台湾、中国東北北部、ラオス、インド、ネパールの暖帯に分布し、山林に生じる落葉高木である。幹は直立し、高さ15~20m、径60cmとなり、真っ直ぐに伸びる。樹皮は灰褐色で縦に深い裂け目がある。枝が多い。葉は互生、長楕円状披針形、先端は長さ2~3mmの芒となり、突出鋭く尖る。花期は5月頃。雌雄同株。雄花序はまだ新しい枝や葉が伸びないうちに黄褐色で多数の花を長さ10cmの房状につけて垂れ下がる。雄花は杯形で、一個の雄花は6枚の萼片と10本の雄蕊とからなり、雄蕊は全て萼の基部に付く。雄花は1~3個集って、総苞に含まれた雄花が着いている花軸の基部に極く少数着生し、新しく伸びた枝の上部、葉腋につける。樹皮を樸と称し薬用とする。果実の成熟した秋から冬にかけて採集する。同属種にミズナラ、コナラ、アベマキ、カシワ、ナラガシワがあるがコルク層、皮部が良く発達するクヌギの使用を望みたい。
香川修庵の『一本堂薬選』で樸について「梅毒性疾患、悪性の腫れ物、打撲による腫れ物等により血液が滞りがちであったものを取り除くのに用いる」と説明している。
日本ではかって薪炭材として多く使われたが、需要がなくなり、現在ではシイタケ栽培のほだ木として使われている。クヌギの葉の下面には小腺点がなく、クリの葉の下面には小腺点をもつという各々の特徴がある。
Quercus Cortex

 樸樕を含む漢方処方と配合量

6
十味敗毒湯 
3
89
治打撲一方 
3

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