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牡蠣
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
牡蠣 (ボレイ)

Latin Name
Ostreae Testa

基 原
イタボガキ科のカキの貝がら

分 類
安神薬 

中 医 学
重鎮安神・平肝潜腸・収斂固渋・軟堅散結・制酸止痛

Ostreae Testa

用 途 等
胸腹部の動悸、胃痛、不眠・不安、神経症状

薬理作用
免疫賦活作用(抗体産生細胞数増加細胞性免疫増強など)・PH調節作用(多糖体成分の溶解を上げる溶解補助作用など)

能書・説明
牡蠣ボレイ
『神農本草経』の上品に「傷寒、寒熱、驚恚怒気を主どる・・」、『名医別録』には「留熱の関節、営衛にあるもの、虚熱の去来不定なるもの、煩満、心痛、気結を除き、汗を止め、渇を止め・・」、『薬性論』では「主に婦人の崩中を治す。盗汗を止める。風熱を除く。止痛する。温虐を治す」などの薬能が紹介され、収斂鎮静剤として胃酸過多、胸腹部の動悸、鎮静、遺精、夢精、健胃、精神の不安定、不眠、めまい、いらいら、老人の高血圧症に効果があるとして生の牡蛎殻の使用が詳述される。精神不安、不眠、高血圧症状、動脈硬化症、慢性腎臓病、神経性心悸亢進症、てんかん、ヒステリー、小児の夜啼き、神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニー、精神神経症状を伴う更年期障害、血の道症、神経症、不眠症を主訴とした漢方薬に配剤があり、応用される。
カキ(イタボガキ科)Ostrea gigas Thunbergの貝殻。主にマガキが利用される。マガキは日本列島の干潮線に生息するが、多くは繁殖である。貝殻表面の多層の鱗片、ひだ状の突起、錦状の斑点、滑らかな光沢があり、厚みのあるものを良質品とする。中国・江蘇省、福建省、広東省、河北省、遼寧省、山東省、日本の広島県産などが主な生産地。
Ostreae Testa

 牡蠣を含む漢方処方と配合量

5
安中散 
3
11
柴胡桂枝乾姜湯 
3
12
柴胡加竜骨牡蠣湯 
2.5

26
桂枝加竜骨牡蠣湯 
3

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