名 称
独活 (ドッカツ)
Latin Name
Araliae Cordatae Rhizoma
基 原
ウコギ科ウドの根茎
分 類
去風湿薬
中 医 学
去風湿・通経絡
用 途 等
冷え性、眼疾患、痙攣性疾患
薬理作用
抗潰瘍作用・鎮痛作用・鎮静 催眠作用・血管収縮作用
能書・説明
独活 ドッカツ
『本草弁疑』には「和産の物は、中国からくるものと別物であるが、古くから用いて効があることが知られていることから、和産を用いても良い」と記述し、『大和本草』には「ウドの母根をドッカツ、その子をキョウカツとする・・」と言及しており、わが国での独活はウドを使用する経緯がある。
夏から秋にかけて、茎頂および上方の腋に散形花序を総状に付け、根株には3~5個の大きな芽が着生し、軟化するとこの芽が伸長して軟化茎となる。茎が長く大きく伸びても軟らかいので、図体が大きくても役に立たぬものの例えに「ウドの大木」が言われる所以である。ウドは比較的低温での育生を好み、年平均気温が10℃前後、8月の平均気温が22~23℃が良く、従って、関東近郊では群馬県から長野県にかけての標高700~800m位の地域での栽培が目につく。収穫時期は11月下旬から12月にかけてが一番根が充実しているので、この時期に行われる。地上部の茎の太いもの、側枝の発達した、太い貯蔵根を備えているものが条件とされる。水洗いし、土および地上茎を除いて天日で乾燥する。生薬としての基原種はウドAralia cordata Thunbergの通例根茎を用いることとしている。外面暗褐色~黄褐色、横切面灰褐色~黄褐色で樹脂道による褐色の細点が散在する。内部が充実し、香気の強いものが良い。