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百合
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
百合 (ビャクゴウ)

Latin Name
Lilii Bulbus

基 原
ユリ科オニユリやハカタユリなどの鱗片を通例、蒸したもの

分 類
補陰薬 

中 医 学
潤肺止咳・寧心安神

Lilii Bulbus

用 途 等
咳嗽

薬理作用
ATP活性作用

能書・説明
百合ビャクゴウ
『神農本草経』に「百合味甘平生用谷、邪気、腹脹、心痛を治し、大小便を利し、中を補い、気を益す」と収載され、『名医別録』で「浮腫、臚脹、痞満、寒熱、通身疼痛及び乳難、喉痺を除き、涕涙を止める」と追録、薬用としての薬能を記述、慢性的の乾いた咳嗽、咳嗽が長く続き、痰がでない、息切れがする、しゃべる力が弱い、口・咽喉が乾く等の症状に効果への期待があるが、漢方での使用は少例、ユリ根は家庭料理に利用され、スープ、砂糖漬け、肉類と共に煮込み、またユリと粳米と共にお粥にするなど、多くは健康食品、栄養食品としての利用が多い。薬用百合の基原種として「オニユリLilium lancifolium Thunberg、ハカタユリLilium brownii F. E. Brown var. colchesteri Wilson」が採用されている。原植物オニユリは日本には古代食用として大陸から伝来、葉腋につくムカゴで全国的に広がっている。人家の庭先、路傍、山地に自生し、また栽培される多年生草本。高さ1~2m、7~8月の盛夏に2~20個位の花を複生状の総状花序を下向きに付ける。染色体数が3倍体であることは他のユリには見られず、特筆される。百合としての生産は中国江蘇省宜興、湖南省邵陽、甘粛省蘭州、浙江省湖州が古くから知られ、中国4大百合の生産地である。10月頃から翌年の1月中旬にかけて採集する。水で洗って、鱗片をとって、熱湯で5~6分位沸かして後、莚の上に並べ、陽乾させる。
Lilii Bulbus

 百合を含む漢方処方と配合量

104
辛夷清肺湯 
3

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