名 称
竜骨 (リュウコツ)
Latin Name
Fossilia Ossis Mastodi
基 原
大型ほ乳動物の化石化した骨で、主として炭酸カルシウムから成る
分 類
安神薬
中 医 学
鎮静安神・固精・平肝潜陽
用 途 等
下腹部の動悸、神経過敏
薬理作用
pH調節作用
能書・説明
竜骨 リュウコツ
竜骨は『神農本草経』の上品に「龍骨・龍歯」、『名医別録』には「白龍骨」「龍角」で収載、『神農本草経』『傷寒論』の当時から精神不安を鎮め、心悸亢進、不安や神経症状を鎮静させ、健胃作用と強壮などの薬能があり、『古方薬議』に「小児の熱気、驚癇、心腹煩満を主どり、夢寝洩精、小便洩精を療する・・」と解説されるが、これらを主訴とした処方に配合される漢方方剤に欠かせない生薬の一つである。
現在の市場品は三趾馬、象類、犀類、牛類、鹿類、恐類など古代の化石哺乳動物の遺骸が長く地層に中に埋没、骨格、牙、歯、角などが変化し化石化した骨の出土品である。組成はcalcite(CaCO3)の他hydroxy apatiteなどからなっている。昨今の生薬は全て、中国で産出したものである。生薬は汚白色、または黄白色で、質硬く、やや脆く、表面に紋理(花紋)があるもので、なめると舌に強く吸着する感じを与えるものが良品とされている。
竜骨を含む漢方処方と配合量
12
柴胡加竜骨牡蠣湯
2.5
26
桂枝加竜骨牡蠣湯
3