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竹筎
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
竹筎 (チクジョ)

Latin Name
Bambusae Caulis

基 原
イネ科ハチクまたはマダケの稈の内層

分 類
化痰薬 

中 医 学
清熱・化痰・止嘔

Bambusae Caulis

用 途 等
嘔吐、悪寒、呼吸器疾患

薬理作用
環状ヌクレオチドに対する作用

能書・説明
竹筎チクジョ
ハチクPhyllostachys nigra Munro var. henonis Stapf ex Rendle又はマダケP. bambusoides Siebold et Zuccariniの茎(稈)の節間部分の外面の緑色の表層部分を削り、薄い帯状、糸状或いはこれをボール様に丸めて調製、竹rとして生薬となる。『古方薬品考』では「竹種類甚多く藥に入れるには竹淡竹苦竹の3種を用いる。今淡竹を佳しとす・・」と記述されるなど各本草書を検索すると、ハチクは解熱薬として痰熱、咳喘を治し、マダケは尿血の治療薬とされたと記録に残る。解熱、鎮咳、去痰、止渇、鎮嘔など竹配合の方剤は痰熱、咳喘を治するに多く用いられている。“竹と笹”どちらも良く使われる呼び名で知られるが、果てな、どれが竹で、どれが笹であろうかと迷われる方がある。普通、マダケ、ハチクのように竹の皮が成長後、脱落するものを“竹”、クマザサ、チマキザサのように竹の皮が腐るまで脱落しないものを“笹”と定義付けている。マダケの語源は竹の皮に斑点があるので“マダラダケ”に由来竹の中で竹の皮が最も優れていて“真択竹”竹の中で桿が最も良く細工し易いので“真竹”から来たもの等の説がある。マダケは元来中国原産であるが、渡来し、今はわが国普通の竹となり全国随所に広く栽植している。高さ20m内外、ハチクは元来中国の原産でマダケと同時前後に渡来している。今はわが国一般に栽植する竹である。高さ10m内外。
Bambusae Caulis

 竹筎を含む漢方処方と配合量

90
清肺湯 
2
91
竹筎温胆湯 
3

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