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紅花
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
紅花 (コウカ)

Latin Name
Carthami Flos

基 原
キク科ベニバナの管状花をそのまま、または黄色色素の大部分を除き、圧搾して、板状にしたもの

分 類
駆瘀血薬 

中 医 学
破瘀活血

Carthami Flos

用 途 等
更年期血行障害、冷え性、高血圧

薬理作用
血圧降下作用・血流改善作用・抗炎症作用・鎮痛作用・抗腫瘍作用・免疫賦活作用

能書・説明
紅花コウカ
ベニバナはエジプト、インドで紀元前から栽培され、紀元前2世紀には中国にも渡り、紀元初頭にはヒンズー植民によってジャワ、フィリピンに伝わっていったとされる。後年メキシコ、アメリカ、ヨーロッパ各地へと伝播、広い地域で栽培がおこなわれている。日本でも古くから栽培され、『本草和名』に「紅藍花和名久礼乃阿為」の名を記し『延喜式』には栽培されていたものを皇室へ献上した記述がある。現在、薬用種としては中国からの輸入に依存しているが山形県での栽培は有名である。各地で栽培される1~2年生草本で、高さ30~90cm。6月上旬~7月下旬、分枝した枝先にアザミ様の頭状花を頂生し、散房状をなす。黄色の頭状花は多数の管状花からなり初めの頃は黄色、後に橙紅色に変わる。別名スエツムハナ(末摘花)と呼ぶが、これは花が末の枝から開くため、末枝の花からつむということで名がついた。染料としての原料は花弁が用いられる。花弁には赤い色素のカルタミンと黄色い色素であるサフロールイエローがあるが、赤い色素を染料とする。これで染色した色を“くれない紅”と称した。昔から婦人の口紅に利用され、菓子やカマボコの紅色素として最高とされた。生薬は花冠、花柄、花柱及び雄蕊からなるが、鮮紅色、橙赤色で、香りの良いものが望まれる。婦人病、通経薬として血行障害治療、冷え性、産前産後、更年期障害等に使用。中国河南省、浙江省、四川省、及び安徽省等からの生産である。
Carthami Flos

 紅花を含む漢方処方と配合量

59
治頭瘡一方 
1
105
通導散 
2

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