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紫根
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
紫根 (シコン)

Latin Name
Lithospermi Radix

基 原
ムラサキ科ムラサキの根

分 類
清熱薬 

中 医 学
涼血解毒・透疹

Lithospermi Radix

用 途 等
発熱・外傷・火傷

薬理作用
抗炎症作用・抗腫瘍作用・免疫活性化作用・インターフェロン誘起作用・血糖降下作用・抗エイズウィルス作用・抗菌作用

能書・説明
紫根シコン
華岡青州は皮膚病、外傷、火傷、凍傷などの妙薬として“紫雲膏”を考案し、良く使用されているので、効能、色調に係わる紫根の必要性が問われ、大きく影響する重要な生薬である。基原種ムラサキLithospermum erythrorhizon Sieb, et Zucc.は朝鮮半島、中国、日本の各地に分布し、やや乾いた山野の草原に、やや稀に各地山野、草原に自生する多年生草本である。茎は直立して高さ約30~90cm。花は5~7月穂状に数個を付ける。根は太く紫色で、これを土中より採って乾燥し、薬用または染料とする。薬用種としては中国東北、華北の各地区などから輸入される硬紫根を用いるものであるが、近縁種に軟紫根と称するものがあり、一部が流通される。しかし属を異にするもので日本薬局方上では使用できない。生薬の形状はやや細長い円錐形~紡錘形で、しばしば分岐する。外面は暗紫色~紫紅色で外皮は鱗片状で薄く剥がれやすい。わずかに特異な臭いがあり、味はやや甘い。天平の頃から紫染めに使用され、江戸紫としても有名である。ムラサキの栽培は意外に難しい。気候としては冷涼か寒冷な場所が良く、空気がきれい、昼夜の温度差が大きいところも生育の条件である。一年生のものは色調が薄く生薬として劣るので早くて2~3年生での収穫が要求される。茎や葉が枯れる秋末から初冬にかけてが良く、根を傷つけないように掘り上げ、水洗いせず乾燥する。ややくろみを帯びた濃暗紫色に仕上がると最上である。
Lithospermi Radix

 紫根を含む漢方処方と配合量


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