名 称
縮砂 (シュクシャ)
Latin Name
Amomi Semen
基 原
ベトナム、タイ、ミャンマーなどのショウガ科の多年草の種子の塊
分 類
理気薬
中 医 学
理気寛胸
用 途 等
下痢、胃部停滞感
薬理作用
制酸作用・利胆作用・筋弛緩作用・プロスタグランジン生合成阻害作用
能書・説明
縮砂 シュクシャ
“縮沙蜜”の名で『開宝本草』に収録「虚労の冷瀉、宿食の不消化、赤白洩痢、腹中の疾病を主どる。気を下す・・」と記載がある。これに関して、李時珍は『本草綱目』で「名義の意義は判然とせぬが、藕下の白、蒻を!といふから!藏の意味を取ったものであろう。此の物は實が根の下にあり、仁が殻内に藏されてあるからその!の意味を取ったのかもしれぬ」と解説。更に李時珍は「肺を補ひ、脾を醒まし、胃を養ひ、腎をeし、元気を理し、寒飲脹痞、噎膈嘔吐を散じ、婦人の崩中を止め、咽喉、口歯の浮熱を除き」と薬能を説明。主として漢方後世方の要薬で芳香性健胃薬として消化不良、腹痛、嘔吐、慢性下痢などに応用があり、漢方処方に配剤する。原植物Amomum xanthioides Wallichはミャンマー、タイ、ラオス、ベトナムに自生する多年生草本。3~5月、根茎から直生する花茎にほぼ球形の穂状花序をつけ、白色の花を開花する。果実は朔果、球状~楕円球形で、熟しても緑色である。仮種皮によって接合した10~20粒の種子で亀甲様を呈す。根茎の先端の芽も緑色である。
縮砂を含む漢方処方と配合量
5
安中散
1