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茴香
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
茴香 (ウイキョウ)

Latin Name
Foeniculi Fructus

基 原
セリ科ウイキョウの果実

分 類
散寒薬 

中 医 学
理気止痛・調中和胃

Foeniculi Fructus

用 途 等
胃炎、腹痛、感冒、母乳不足

薬理作用
利胆作用・消化機能亢進作用・抗消化性潰瘍作用・活性酸素生成抑制作用・放射線障害防護作用・抗菌作用・抗アニサキス作用

能書・説明
茴香ウイキョウ
地中海地域の原産で、ヨーロッパ、東欧諸国、ロシア、インド、中国そして日本と広範に栽培される香辛料植物である。わが国では長野県、鳥取県などで栽培されている。畑や庭でも植えられ、最近ではハーブガーデンで良く植栽される多年生草本で、原植物はウイキョウFoeniculum vulgare Miller。全草より芳香を発する。茎は直立し、高さ1~2mになる。夏、枝先に多数の黄色の小花を付ける。8~10月に帯緑黄色~帯褐緑色で矩円形~円筒形の分果で長さ7~10mm、径1~4mmで背面に3本の隆条をもつ双懸果を結ぶ。この成熟果実を薬用とし、芳香性健胃薬、駆風剤、胃痛、胃拡張、腹痛の治療に応用され、安中散などの構成生薬となる。又、食物の香味料としてソース、カレー粉などに利用され肉桂、丁子、山椒、陳皮と共に加え、“五香料理”とする北京料理もある。ウイキョウの果実と氷砂糖をホワイトリカーに漬け、約2か月冷暗所で置いておくと飲めるようになり、茴香酒にする。開花が8月上旬に始まり、8月下旬から9月上旬に成熟してしまうので、この時期を利用して収穫を行う。成熟時期になると初め緑色をしていた果実は黄色に変わり、褐色の縦線が見えるようになったら収穫を開始する。腐った魚に用いて香気を回復したところから出た名前で、“茴”の音読みは“kwai”であるが、“ui”と読むことで“茴香・ウイキョウ”となっている。
Foeniculi Fructus

 茴香を含む漢方処方と配合量

5
安中散 
1.5

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