名 称
茶葉 (チャヨウ)
Latin Name
Theae Folium
基 原
ツバキ科チャの葉
分 類
清熱薬
中 医 学
清頭目・除煩渇・化痰・消食・利尿・解毒
用 途 等
疲労回復
薬理作用
中枢興奮作用・抗酸化作用・抗動脈硬化作用・脂肪分解阻害作用・突然変異阻害作用・発癌プロモーション抑制作用・血糖降下作用・肝障害抑制作用・抗アレルギー作用
能書・説明
茶葉 チャヨウ
中国では紀元前2700年も昔から知られ、紀元500年に薬用とした記録がある。日本へは中国から伝わるが、古代は薬用としての応用で、飲料としてのお茶が使われ、栽培が開始されたのは栄西禅師が建久二年(1191)宋から持ち帰り、種子と製法を伝えたのがきっかけで、宇治であると記述される。広く茶が飲まれるようになったのは鎌倉時代以後である。カフェインの製造原料として、嗜好料として、そして、糖尿病、下痢、火傷、扁桃腺炎、口内炎に用いられる。利尿薬、喉の痛みにも好いと言われる。感冒など、初期の風邪、頭痛、悪寒、発熱、関節痛などがある場合に効がある川茶調散に配剤される。チャThea sinensis Linne´はツバキ科の常緑低木で温帯から熱帯にかけて生育する。照葉樹林文化の栽培植物の一つで、常緑低木で野生のものは高さ5m以上になるが、普通は刈り込んで1m位に作られている。葉は長さ0.3~0.7cmの短い葉柄があり、互生する。花は10~11月に開花。チャの栽培には川に面した山間地などで湿気が多く、水蒸気が山に当たって霧となるようなところが適する。チャの葉がやわらかく育ち、品質が良くなる。八十八夜のころは茶摘みの本番で、摘み取った葉は一時加工される。日本では主に静岡県牧之原台地を中心とする地域に栽培が多い。生薬としての形質は茶葉は若葉を蒸熱して乾燥したもので採集時期や調製法で品位を区別する。