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薏苡仁
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
薏苡仁 (ヨクイニン)

Latin Name
Coicis Semen

基 原
イネ科ハトムギの種皮を除いた種子

分 類
利水薬 

中 医 学
利水滲湿・清熱・排膿・除痺・健脾止痛

Coicis Semen

用 途 等
むくみ、惨痛

薬理作用
中枢抑制作用(体温下降 解熱睡眠延長 痙攣抑制など)・筋弛緩作用・抗腫瘍作用・排卵誘起作用・血糖降下作用・免疫活性化作用・抗炎症作用

能書・説明
薏苡仁ヨクイニン
基原種はハトムギCoix lachryma-jobi Linne´ var. ma-yuen Stapfである。高さ1~1.5mに達する。7~9月頃葉腋から長短不等の柄をもつ花穂数個が束のようになった総状花序を出す。葉鞘が変化してできた苞鞘は長さ約1cm、卵形でかたく、中に1個の雌性小穂を包み、果時にはエナメル質で黒色から灰色になる。果実は皮付きのものがハトムギとして用いられ、殻と薄い皮(穎)を除去し、精白したものが“苡仁”となる。苡仁はハトムギの穀果の果被及び子穀を殆ど磨滅したもので、大部分は白色を呈する。また、擬果が皮付き苡仁となる。ほとんど無臭で、味はわずかに甘く、噛むと歯間は粘着状となる。これはアミロデキストリンからなるでんぷんを多く含むことによるもので、品質評価の指標となる。収穫は通常9月上旬から10月中旬に種実が緑色から黒褐色に変われば良い。薬効としては利尿作用があり、浮腫、脚気、腎臓膀胱結石、神経痛、咳嗽、筋肉痛、神経痛などの鎮痛剤、皮膚疾患及びいぼとり、排膿作用があり、廱のような腫れ物、特にいぼとりの妙薬として古くから知られ、にきび、皮膚病にも用いられた。また、イボとりや皮膚を美しくする目的にハトムギ茶として飲用するが、漢方処方の麻杏甘湯、苡仁湯などに配剤する。良品は黒褐色で殻につやがあり、子実が充実し、丸味をおびたもので、良く乾燥し、噛めば子実が歯切れ良く音のする品物が良い。
Coicis Semen

 薏苡仁を含む漢方処方と配合量

52
薏苡仁湯 
8
78
麻杏薏甘湯 
10
125
桂枝茯苓丸加薏苡仁 
10


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