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酸棗仁
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
酸棗仁 (サンソウニン)

Latin Name
Zizyphi Spinosi Semen

基 原
クロウメモドキ科サネブトナツメの種子

分 類
安神薬 

中 医 学
養肝・寧心・安神・斂汗

Zizyphi Spinosi Semen

用 途 等
不眠、健忘症

薬理作用
中枢抑制作用・抗ストレス作用

能書・説明
酸棗仁サンソウニン
『名医別録』に「煩心して眠り得ぬものを主治する」とあり、古来から眠れぬときの鎮静薬、健胃、鎮静、滋養薬としての応用があり、酸棗仁湯が方剤を代表している。民間薬でも“寝ラレザルニ酸棗仁ヲ炒リ粉ニシ其2匁ヲ竹ノ煎汁ニテ服ス”とあるが、単独でも用いたと伝わる。江戸時代の享保7年及び12年に中国から入手している。サネブトナツメZizyphus jujuba Miller var. spinosa(Bunge)Hu ex H.F. Chowの成熟種子を薬用として応用される。原植物は高さ1~2(3)mの落葉低木或いは小高木。枝は分枝し、長い枝と短い枝があり、短い枝に長短2種類の刺と長さ約12cmの結実枝を有する。2種類の刺は長さ1~2cmで真直ぐの針状の刺と長さ5mmでやや鈎状に曲った刺が生えている。花は6~9月に黄緑色で2~3個葉腋から出る。核果は球形で先端は尖り柄を有する。暗紅色に熟す。河北省、陝西省、遼寧省、河南省、山東省、内蒙古などに多い。秋、果実が熟し収穫、果肉及び核を除去し、種子を取り出し、乾燥する。サネブトナツメは核太(サネブト)の意味を表し、種子が大きいことに基づく。生薬は偏平な卵円形、偏円形でレンズ状を呈し、長さ5~9mm、幅5~7mm、厚さ約3mm、わずかに油臭があり、味は緩和でやや油ようである。外面は紫紅色~紫褐色、滑らかで光沢がある。一端の中央部には1条の隆起線が縦に走っている。種皮はやや柔軟で、乳白色の内乳及び淡黄色の胚を包む。
Zizyphi Spinosi Semen

 酸棗仁を含む漢方処方と配合量

65
帰脾湯 
3
103
酸棗仁湯 
10
137
加味帰脾湯 
3


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