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麻子仁
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
麻子仁 (マシニン)

Latin Name
Cannabidis Fructus

基 原
クワ科アサの果実

分 類
潤下薬 

中 医 学
潤腸通便

Cannabidis Fructus

用 途 等
便秘、熱感を伴う排尿痛

薬理作用
血糖降下作用・血小板凝集阻止作用・神経伝達物質様活性作用

能書・説明
麻子仁マシニン
『神農本草経』の上品に“麻”の名で収載、『呉普本草』に「麻子中の仁である」と記載され、「五労七傷を主治し、多く服用するとその人をして鬼を見さしめ、狂走せしめる・・」と麻薬性を言及している。麻子仁は脾、胃、大腸三経の薬物で、腸を潤し、利を滑らかにし、脾を温め、燥を潤す作用があり、腸を通じ、便を利するものと古来からの薬能が知られる。胡麻と良く似ているが、胡麻は養血、益腎の効があり、麻子仁は潤燥、滑腸の作用をもつ。緩下薬として、老人、子供など、体力の消耗した人、或いは大病後の便秘結して下らない人などに用いられ、また、鎮咳、潤燥薬としての応用もある。
七味唐辛子などの食用、小鳥の飼料、製油原料での利用も欠かせない。高さ1~3mの1年生草本で、花は単性、雌雄異株。果実は痩果で小さく、永続性の花被に包まれる。選品は新鮮で充実したものが良い。中央アジア原産で、古代に渡来し、繊維作物として、食用、薬用に応用され栽培される。中国の黒龍江省、吉林省、四川省、甘粛省、雲南省、江蘇省、浙江省、インド、東南アジアなど、広域に及ぶ。温暖な気候を好み、成長期に雨水が多く、成熟期に乾燥し、排水が良く、柔らかい肥沃な砂質土が適地。秋から冬にかけて、果実が成熟したとき、全株を切り取り、日干しし、果実を打ち落とし、夾雑物を取り除く。仁だけを出す。
Cannabidis Fructus

 麻子仁を含む漢方処方と配合量

51
潤腸湯 
2
64
炙甘草湯 
3
126
麻子仁丸 
5


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