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運送会社の配送管理
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ルートとコースの概念

運送会社の配車管理システムを作成したことがある。
少しの間コンサルしていた会社で、自分のツールとして作成したが、ほどなく後輩を紹介し入社となったため運用を任せて軌道にのった。
そのためなのかコンサルは不要になったということで急に切られシステム料ももらえてないが、なんと、それを最近まで使ってたらしい。
2004年から2017年までなので長く使われていたものだ。
当時もVisual Basic .NET 2003の選択肢もあったが、慣れたVB6とスタンドアロンなので使用者がわかりやすいMSアクセスで作成。
データベース検索や更新はDLL化してエクセルとも連携させた。全体をプロジェクトグループで作成。
稼働環境はXPだったので、途中からはWindows2007の仮想環境でXPモードにして利用していたとのこと。
もう、忘れていたが、最近システムを入れ替えたという話を聞いたので思い出した。
思い出したついでにメモ。
基本概念はルートとコース。
お弁当屋さんの献立管理システムも作った時の基本概念は、コーナーと呼ばれる箱内の仕切り・枠だった。
献立とはコーナーを埋めていく作業と考える。このように基本概念は重要。
ルートとコースもどちらも同じ様なものだが、運送会社の配送管理をシステムに落とし込むには、まずこの概念を持つことが鍵だと考えた。
で、勝手に定義。
運送会社はヒト、車両を持つ。その車両を使って、基本配送ルートを持つ。これがスタート。
配送ルートには既定値としてのヒト、車両がある。無論変更可能。
営業は案件を取ってくる。案件には荷の内容もあるが、システムの対象は複数に渡る配送先と単価。
各案件の複数の配送先を基本ルートに割り振る単位をコースとする。つまり運送会社はルートを案件で埋めていく、と考える。
コースは一つの顧客と単価を持つ。(総額契約のときも割り振る)
一つのルートは複数の案件からコースを構成するイメージでもよい。もちろん一台の車両一人のヒトは複数のルートに宛がわれる。
トランザクションの管理としては、その日によって、ルート上のコースが中止になったり、スポット的な仕事があったり、違うルートに割り振ったり、既定のヒト、車両が変更になったりすることを記録する。
1対多のRDB設計で問題はないが、ルートのマスター、トランザクションは複数のコースからなり、数も不定なので、一覧しにくい。
データは利用者がわかりやすいように、アクセスを利用したが、XMLを利用すればよかったな、と思う。
できればXMLで管理できたらと思い、いくつかトライしたが、当時VBでXMLを扱うことが簡単ではなかったので、途中がけのまま、このシステムを離れた。

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