新型コロナウイルス感染症においては、発熱、悪寒、咳の症状があります。これは表に寒邪、裏に内熱があり肺気が不利の状態であると捉え、麻杏石甘湯で清肺定喘し症状を緩和。 そのほかに心煩、口渇、嘔吐の症状があるため小柴胡湯を加える咳がひどい、喉が痛いの症状もよく見られるので、射干麻黄湯。 新型コロナウイルスの中医学的認識は「湿毒」なので、五苓散で滲湿利水、温陽化気し体内の水液代謝平衡を調整。 あまる生薬「人参、大棗、五味子」。これは除いているのは、表邪が清されていない時に使用してしまうと邪を留めてしまう可能性がある。 山薬、枳実、陳皮、藿香が加えられており、山薬：益気養陰、補脾肺腎。枳実、陳皮：理気健脾、燥湿化痰。藿香：化湿止嘔。 方剤全体が、解表清裏、宣肺下気、化痰平喘、健脾袪湿、温陽利水の働き全てに配慮でき処方が整います。