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荊芥
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
荊芥 (ケイガイ)

Latin Name
Schizonepetae Spica

基 原
シソ科ケイガイの花穂

分 類
辛温解表薬 

中 医 学
去風解表・止血

Schizonepetae Spica

用 途 等
発熱

薬理作用
鎮痛作用・体温下降作用・抗炎症作用・環状ヌクレオチドに対する作用・抗酸化作用

能書・説明
荊芥ケイガイ
中国原産であるSchizonepeta tenuifolia Briquetを基原種としている。各地で自生もあるが、河北、浙江、江西、山西、湖南の各省で栽培される一年生草本で、高さは50~100cm、灰白色の短柔毛で被われる。全草に特有の強い香りがある。夏~秋に茎の先に長さ2~12cmの花穂をだし、小さな花を開く。花穂を乾燥させたものを薬用とする。生薬の形状は通常は細長い穂状で長さ5~10cm、径0.5~0.8cm、帯紫緑褐色~緑褐色である。花穂は細かい唇形花からなりしばしば萼筒に果実を含む。植物としては温暖よりもやや冷涼のところを好み、砂質壌土、腐植質壌土に有機質を多く含んだ土地で生育が良い。8月に入ると開花を始め、花穂の下から順次上の方に開花し、開花の終わるのが下旬となる。この花穂の開花が半分以上過ぎた8月中旬から9月上旬にかけて地際から刈り取る。刈り取った直後2cmくらいに切断してむしろの上に広げ、陽乾する。乾燥は晴天の日に反転しながら2~3日で仕上げることを心掛ける。播種から収穫までの期間は4~5ヶ月と短期での生育で、事前での肥沃な土地に配慮が必要。花穂が多く、緑色が鮮やかに残り、香気の高いものを良品とする。味は辛くて苦く、発汗して風邪や湿邪を除き、頭痛、中風、身体の強ばり等を治し、皮膚病にも応用、これに伴う方剤に配剤される。
Schizonepetae Spica

 荊芥を含む漢方処方と配合量

6
十味敗毒湯 
1
22
消風散 
1
50
荊芥連翹湯 
1.5

58
清上防風湯 
1
59
治頭瘡一方 
1
62
防風通聖散 
1.2

86
当帰飲子 
1.5
124
川芎茶調散 
2

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