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山薬
薬理作用等については、㈱ツムラのデータ(漢方スクエア)を全面的に参考にして作成しています。
名 称
山薬 (サンヤク)

Latin Name
Batatatis Rhizoma

基 原
ヤマノイモ科ヤマノイモまたはナガイモの周皮を除いた根茎

分 類
補気薬 

中 医 学
補脾胃・益肺腎

Batatatis Rhizoma

用 途 等
下痢

薬理作用
放射線障害防護作用・血糖降下作用・男性ホルモン増強作用

能書・説明
山薬サンヤク
塊根を煮て、各種の料理に利用されるが、麦飯のとろろ汁で賞味されることで聞こえが高い。滋養、強壮、腫れ物、健胃整腸に薬用としての有効性があり、疲労、倦怠感が著しく、尿利減少、頻数、手足に冷感と熱感が交互にあるときの腎炎、糖尿病、腰痛、脚気、膀胱カタル、高血圧に効果を発揮する八味地黄丸に配剤が名高いが、牛車腎気丸や啓脾湯の中でも同様の役目で使用されている。生薬名としては山薬をあてるが、『神農本草経』に“薯蕷”の名で記され、『本草衍義』に初めてサンヤクが出てくる。山野に自生するものを自然生(ジネンジョウ)というが、より効果を発揮するヤマノイモを基原とする山薬が尊ばれる所以がある。基原種にヤマノイモDioscorea japonica ThunbergとナガイモD. batatas Decaisneの周皮を除いた根茎(担根体)と併記しているのは野生での収穫品で必要量を充たしきれず、栽培を主とするナガイモに頼るところが実情である。ヤマノイモは本州、四国、九州の山野に自生する蔓性の多年生草本で、地中深く長大な根を肥大する。花は7~8月。日本産ヤマイモは長野県などで栽培があり生産されるが、中国では河南省で四大懷薬の一つとして古来からローソク状に調製され、光山薬として流通している。繁殖は秋、大きなムカゴを収穫、種用として翌春まで貯蔵。4月中下旬に播種する。10月には育ち収穫される。地上部の蔓を竹縄に上手に絡ませたり、地中の土壌、掘り取りでの作業も栽培上のコツ。
Batatatis Rhizoma

 山薬を含む漢方処方と配合量

7
八味地黄丸 
3
87
六味丸 
3
107
牛車腎気丸 
3

128
啓脾湯 
3
888
清肺排毒湯 
12

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