名 称
生姜 (ショウキョウ)
Latin Name
Zingiberis Rhizoma
基 原
ショウガ科ショウガの根茎
分 類
辛温解表薬
中 医 学
発汗解表・温中止嘔・解毒
用 途 等
むかむかしているとき、胃部にポチャポチャ音があるとき
薬理作用
中枢抑制作用(運動抑制 睡眠延長など)・解熱 鎮痛作用・抗けいれん作用・鎮咳作用・鎮吐作用・血圧降下作用・強心作用・唾液分泌亢進作用・胃腸運動への作用・抗潰瘍作用・肝障害予防 改善作用
能書・説明
生姜 ショウキョウ
からだの冷え、嘔吐、せき、めまい、腹痛などからだを温める効果があり、多くの漢方薬に配剤する。魚や寿司、冷ややっこにと、生臭さを消し、食欲をそそるなどの役目を果たしている。生姜はショウガZingiber officinale Roscoeの根茎を乾燥したものである。生姜の姜の字は百邪を防ぎ、湿を防ぐという意味に繋がる。一か所に停滞した水をとる、胃下垂症に見られる上腹部の振水音があるとき食欲不振や嘔気、倦怠感、下痢、嘔吐、腹鳴、小便過多及び減少、浮腫、動悸、目眩、耳鳴り、頭痛、咳嗽など応用は広範に及ぶ。風邪の時にショウガを卸し、これに砂糖を加え、熱湯を注ぎて服用するなどの民間薬的使用例がある。ショウガは熱帯アジア原産で、世界各地の畑で栽培される多年生草本である。花茎は日本ではなかなか見られないが熱帯地域では20~25cmに伸び夏から秋にかけて長楕円状円筒形で穂状に出す。品種が多く、薬用とするものは辛味性の強い早生種で、小ショウガの谷中系、金時系、晩生種で中ショウガの黄ショウガ系統、中ショウガ系統、近江系統などであり、大ショウガは甘味があり、食用として使われる。過去、三河地方からの生産品も見られたが、現在は中国雲南省、四川省、貴州省からの輸入品である。特異のにおいがあり、辛辣な味が特徴的。又横切面の形状は皮層と中心柱が明瞭に区分され、油室による小点及び維管束に基づく小点が明らかに確認される。