007:八味地黄丸

レビュー

古くから老化予防薬として用いられ、江戸時代には精力剤として親しまれたらしい。 別名「腎気丸」
腎虚(運動器・泌尿器の機能低下の症候)に用いる代表的な処方。 口渇、手足の冷え、ほてりが指標。
主に中高齢者の、加齢に伴って起こる疲労倦怠感、下肢の脱力感・痛み・しびれ、陰萎、多尿・乏尿に有効
六味丸に桂皮、附子を加えた処方だが、もしかすると手足の冷えがない場合に、2味抜いたのが六味丸なのかも。
で、浮腫やしびれの強い場合は、2味加えた牛車腎気丸。

構成

六味丸地黄5山茱萸3山薬3茯苓3沢瀉3牡丹皮3
八味地黄丸地黄6山茱萸3山薬3茯苓3沢瀉3牡丹皮2.5桂皮1附子0.5
疲労、倦怠感著しく、尿利減少または頻数、口渇し、手足に交互的に冷感と熱感のあるものの次の諸症:
腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧
Topへ