015:黄連解毒湯
レビュー
これも黄色が3つ。心熱を冷ます薬。
黄柏・山梔子も清熱薬。三黄瀉心湯と違い瀉下薬は含まれない。
三黄瀉心湯と同様で便秘がない。
ツムラの適応症にはないが、アルコールの熱を冷ますとして二日酔に使われるらしい。
また苦いので、苦味健胃薬として働き、飲酒の前に服用しておくと、代謝が活発になっているので良いらしい
黄連は血がのぼせていくのに対応し、駆瘀血薬とも考えられるが、桂枝茯苓丸に比べ、体内の深い血に対応しているようで、
桂枝茯苓丸との合剤は動脈硬化に面白いがもしれないとのこと。
のぼせ、顔面紅潮、不安、イライラ、動悸などがある。あるいは皮膚の炎症で赤みが強く痒い。頭痛、鼻出血、胸やけなどを伴う。
構成
三黄瀉心湯黄芩3黄連3大黄3
黄連解毒湯黄芩3黄連2黄柏1.5山梔子2
比較的体力があり、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらする傾向のある次の諸症:
鼻出血、高血圧、不眠症、ノイローゼ、胃炎、二日酔、血の道症、めまい、動悸、湿疹・皮膚炎、皮膚 痒症