032:人参湯

レビュー

人参剤・参耆剤の元となる処方。(黄耆は含まないが) 体質虚弱、易疲労、食欲不振、心窩部痛など、元気にする処方。
人参は補気薬で全身の機能低下、胃腸障害、食欲不振、疲労倦怠に使われる。
乾姜は生姜の乾燥したもので、やはり胃腸運動をよくするが、生姜に比べ冷え対策に使われる。
蒼朮は水を捌くが、消化管内に停滞した湿邪を溶解させて除去する化湿薬とある。(利水と同じようなこと?)
別名、「理中薬」と呼ばれ、中はお腹のことなので、弱った時の消化機能を整える処方。
構成生薬が少なく、切れ味が鋭い処方だが、甘草の比率が高いこと、また乾姜が胸焼けをおこすことがあることに注意とのこと。

構成

人参湯人参3甘草3蒼朮3乾姜3
体力虚弱の人、或いは虚弱により体力低下した人の次の諸症:
急性・慢性胃腸カタル、胃アトニー症、胃拡張、悪阻(つわり)、萎縮腎
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