022:消風散

レビュー

清熱、去風、利水、補血のすべてに対応。当帰飲子に比べて冷やすのが特徴か。
清熱(冷やす): 石膏、知母、苦參、牛蒡子、木通
補血( 潤す ): 地黄、当帰、胡麻
去風( 止痒 ): 防風、荊芥、蝉退、牛蒡子
利水(水分布): 蒼朮、木通
補気 ・ 調和 : 甘草

皮膚周辺の熱を取り去る生薬、かゆみを止める生薬、分泌物を取り去る生薬が配合されている。
特にかゆみ(漢方でいう”風”にあたる)を止める生薬が配合されているため、
皮膚の熱感や炎症を伴う症状で、かゆみが強く、分泌物の多いものに用いる。
2016/5/27 東区研修会資料内:雨谷栄,糸数七重.よくわかる漢方処方の服薬指導:秀和システム,2011,p.230-231

構成

当帰飲子地黄4当帰5甘草1防風3荊芥1.5芍薬3川芎3黄耆1.5何首鳥2蒺莉子3
消風散地黄3当帰3甘草1防風2荊芥1蒼朮2牛蒡子2胡麻1.5木通2蝉退1
石膏3知母1.5苦參1
参考:
白虎湯石膏15知母5甘草2粳米8
分泌物が多く、かゆみの強い慢性の皮膚病(湿疹、蕁麻疹、水虫、あせも、皮膚そう痒症)
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